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札幌 爆発事故から見えてくる、不動産賃貸仲介業の未来

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2018年12月、札幌市内の不動産賃貸仲介業者の事務所で大爆発が発生し、隣接する飲食店が吹き飛び、広範囲のマンション・車両などが破壊されました。

現場検証・捜査によりこの事故は、不動産賃貸仲介業者の事務所内で100本以上の消臭スプレーを噴射したところに給湯器を点けたため、可燃性ガスに引火し起こったものだと判明しました。

なぜ未使用の消臭スプレー100本以上を処分しなければならなかったのか、それは賃貸契約者に1本1万円以上で販売しておきながら、実際には消臭スプレーを使用しておらず、それを隠ぺいするために行われたものでした。これは明らかな詐欺です。

元従業員の証言などから、原価約千円の消臭スプレーを1万円以上で売らなければならずノルマもあったため、消臭スプレーは契約条件に含めることが多かったと分かりました。

このことから、人口減少・空き家問題が取り沙汰される昨今、仲介手数料が売上の柱となる不動産賃貸仲介業では経営が苦しいということが明白となりました。仲介手数料の上限が決まっているため、従業員にそれなりの給料を支払うには、消臭スプレーなどで売上をあげるしかないのですが、この事故により実態が明らかになり、それも難しくなったと言えるでしょう。

そうなると経営を成り立たせるためには、人件費を削る(給料を下げるか・人を減らす)しかなくなり、いい人材は集まらなくなるという負のスパイラルに陥ることが予想されます。不動産賃貸仲介業に限らず単に間に入って手数料を取る商売は、今後 縮小していくだろうと多くの経済評論家・アナリスト・著名な経営者が発言しています。

未来を100%完璧に予想することは誰にもできません。だからこそ未来に悲観するのではなく、新たな道を切り開くことに全力を注ぎましょう!